Pet Medical Japan

FIP(猫伝染性腹膜炎)の効果的な治療を適正価格で提供します

FIP(猫伝染性腹膜炎)治療について

FIP(猫伝染性腹膜炎)治療について

FIPは、ネココロナウイルス(の変異型FIPウイルス)を原因とし、主に若い子猫で発症します。
ほぼ100%死に至る病気で、恐ろしく進行も早いです。(無治療の場合、中央生存期間9日)
治療だけでなく、症状も多岐にわたるため診断も非常に難しく、もたつくとあっという間に手遅れになる本当に怖い病気です。
もとのネココロナウイルスは野良猫、ブリーディング猫に広く蔓延しており、FIPという病気自体それほど珍しいというわけではありません。

何よりもFIPが辛いのは、特に子猫での発症がほとんどであることです。
飼い主様としては、家にお迎えして、さあこの先10年20年、一緒に暮らしていこうと、そんな幸せな未来を夢見ていた矢先に、この病気は発症します。
子猫で遊び盛りでとても可愛い時期で、きっと毎日家に帰って一緒に遊ぶのが楽しくて仕方ないそんな日々です。そんな昨日まではしゃぎまわっていた猫ちゃんが、突然苦しそうに寝たきりになっているなんて、どれほど辛いか。
なんとか助けて欲しいと連れていった病院で、死の宣告をされる飼い主様は、どんなに苦しいか。
そして何もできない獣医師も自分の無力さに、何度も絶望したはずです。
私も何匹ものFIPの猫ちゃんを見送ってきました。
色んな文献を読み漁って、あれが効くかもしれない、これが効くかもしれないと、飼い主様と一緒に必死で猫ちゃんを助けようとしてきました。
でも、助けられたことは一度もありませんでした。
毎日懸命に通院してくれていても、徐々に弱っていく猫ちゃんをみていくのはどれだけ心苦しかったか。
どんなに手を尽くしても、少しの時間、延命させてあげることしかできず、それがその子にとって幸せなことなのか、疑問に感じたこともありました。
FIPの猫ちゃんを助けること、半ば諦めてしまっていた部分があります。苦しみや痛みをとることが最優先事項となっていました。

そんな中、GS-441524(以下GS)という薬がFIP治療にとても効果があると発表されました。
その論文では、GSによって治療したFIPの猫のうち、8割以上もの猫に改善が見られていました。
100%の致死率だった病気、何匹もの猫ちゃんが、飼い主様が、苦しめられてきた病気が、80%という高確率で治る。
世界中の獣医師が待望していた薬が見つかりました。
しかし製品化までには色々な問題があり、未だに正規品は流通しておりません。
そんな中、MUTIAN(現在の名称はXraphconn)という、そのGSを無許可に商品化したものが出てきました。

FIPに罹患してしまう猫ちゃんは今も出ています。どれだけの飼い主様が上述したように苦しんでいるか。
そんな飼い主様のあしもとをみて、MUTIANという商品は法外な価格で取引されていました。しかしその治療効果は抜群で、本当に魔法のようにFIPの猫ちゃんが治っていく報告が次々とあがってきました。
私としてはそのように不当に利益を得ようとするものに協力はできず、飼い主さまがご自身の判断で使用されるならと、病院に在庫を置いたりせず、ご自身で個人輸入していただくようお願いしておりました。
何としてでもこの子を助けたい、飼い主ならそう考えるのが普通で、MUTIAN以前も、藁をもすがる思いで、色々な治療法を高額でも試したいという方が数多くいました。そこに、ましてや十分に治療効果が見込めるものが出てきたとなると、どんなに高額でも購入してしまう方はさらにたくさんいることでしょう。

自分の飼い猫がFIPにかかったら…
もし、どうしてもMUTIANを購入するだけの金額を捻出できなかったら…
目の前に助けてあげられる可能性が高い方法があるのに、試してあげることもできず、
日に日に死に向かって弱っていく自分の大切なその子を眺めていることしかできない
そんな状況、想像するだけで胸がえぐられます。
きっと日本中にそんな状況の方がいるはずです。
何とかもっと安価に手に入れることができないか、苦しみの最中にいる猫ちゃん、飼い主様を助けられないかと、独自に探し回りました。
弊社貿易部門が約2年の歳月をかけ見つけ出し、やっと納得のできる価格でGSが手に入れられました。それでも高額ですが、MUTIANの半分ほどです。すぐに対応できるよう十分に在庫しています。(貿易部門の担当者も過去にFIPで猫ちゃんを亡くした経験があります。)

この薬も含め、手に入る薬は全て未承認の薬で、ちゃんとした治験をクリアしているわけではなく、効果は保証できるものではありません。副作用もまだまだ不明なことが多く、予想外の病態が生じる可能性があります。そのため、獣医師という立場上、使用を推奨はできません。
しかし、飼い主側の気持ちに立つと、FIPという何もしなければ確実に近いうちに亡くなってしまう絶望的な病気で、確立された治療法が存在しない以上、そのような信頼性に欠けた薬剤であっても頼らざるを得ないのが現状だと思っています。
この薬の使用をご希望される場合、十分な注意と、正しい理解が必要です。
FIPでお悩み方はまずご相談ください。
また、もし他院にてMUTIAN(Xraphconn)を勧められ、金額的にお悩みの方もご相談ください。
諦めるにはまだ早いかもしれません。
FIPに苦しめられる猫ちゃん、飼い主様を一人でも減らすため、我々は全力を尽くします。

日本ペット診療所 院長 山川晃平

FIP治療についてのお問い合わせ

日本ペット診療所では、FIPで苦しむ猫ちゃんと飼い主様を一人でも減らすため、出来る限り適正な価格でより効果的な治療を提供したいと考え、力を尽くしてきました。
その第一歩として、FIPへの効果が実証されているGS-441524を、現在国内で流通しているMUTIAN(Xraphconn)の半分ほどの価格で提供することができるようになりました。
しかし、それでもまだ高額であり未承認薬であることには変わりありません。

FIP治療には十分な説明と正しい理解が必要になります。
FIPでお悩みの方はまずご相談ください。

0479-74-3070

page top